制作メモ
 要 資料その1 資料その2 手ログ 手ログの2  物名由来 

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○初めに○

これらの旧設定資料は、サイト開設期に漫画のイメージを掴む為に書いたもので
もはや資料というには穴だらけなものばかりです。
当然これらをバックボーンに話を作っていったので、そういういみでは
未だ設定資料とも言えるのですが、そういうにはあまりにも手を加えなすぎで
作中で変更した辺りも、資料では変更前なんてザラです。
だから、あくまで雰囲気を掴むくらいの感覚で見てやってください。



 
「MIDGARDSORMR」

この世界最大の大陸ある。今回の舞台となるのは
大陸の西部〜中部までであるが、便宜上これを
ミドガズオルム大陸と称する。

大陸には大きく分けて六つの王家が存在し、
有史以来、まだ統一国家の誕生は見られない。

気候は全体的に温暖であり、ほぼ全域に四季が
存在する。主な農作物は小麦、大麦、ジャガイモ
トウモロコシ等の穀物。
加えて各野菜も豊富に収穫できる為、基本的に
食糧難とは無縁の国が多い。

家畜も、牛、馬、山羊、羊、鶏等を飼育している
国が多く問題は無い。が、豚は一部の国でしか
飼育されていない。

海産物であるが、全域に渡り潮の流れが安定せず
基本的に水産業を行っている国は存在しない。
唯一例外的に「マカラ」だけが力を入れており、
それも国益になるほどの収入では無く。
海を流れてきた彼らの祖先の血が、彼らを海へと
誘うのかも知れない。


「神々」

ミドガルズオルムには、人々の信仰の対象となる
神が大きく分けて三派存在する。
神への信仰は人間社会を形成するにあたり、
重要な割合を占め、ましてや文明がそれ程発達
していないこの世界においては、殊更大きな意味
合いを持つ事となっている。

●大地母神イェルムンガルド●

大陸最大の信者を誇る神。
巨大な蛇とも竜とも言われ、世界を混沌より産み出
した創造神である。
現実の西洋社会では蛇竜は諸悪の根源とされるが、
この世界では、現実の東洋社会と同じく聖なる存在
として敬われている。

ウロボロス。レヴィアサン。リンドブルム。マカラ
アジ・ダハーカの五王家がイェルムンガルドを
崇拝し、信仰している。

●破壊神ヴリトラ●

イェルムンガルドと同じく竜の姿をした神であると
されるが、こちらは「破壊」を象徴する荒ぶる神
である。力による支配が至上の教えとされる為、
ヴリトラを信仰するも人々は、暴力と殺戮を好む。

ムシュフシュがヴリトラを崇拝し、信仰している
唯一の国家である。

●精霊王フーリン●

神というには少し力弱いが、大陸に散る少数民族が
信仰するのは、神よりもむしろ自然であり、その象徴
精霊達である。フーリンは数多の精霊を束ねる王で
あり、自然の脅威そのものとされる。

フーリンを崇拝し信仰するのは、形成された国家では
無く、大陸全土に散った「森の民」と呼ばれる
少数民族である。


暦等

ミドガルズオルムでは、一年を四つに分け各時期を
「水」「土」「火」「風」を「節」と称し、各節は
15日二組を一つとした「月」から形成される。
こちらの世界にあてはめると

水の1(十二月)水の2(一月)水の3(二月)

土の1(三月)土の2(四月)土の3(五月)

火の1(六月)土の2(七月)土の3(八月)

風の1(九月)風の2(十月)風の3(十一月)

となり、

天、葦、馬、羊、鉄、木、金、塩、炎、銀、蟲、
犬、星、牛、猫、
の十五日を、前半は「天の光」と光をつけ
後半は「天の影」と影をつける。

つまり一月の九日ならば「水の二の月の炎の光」
となる。

時刻に関しては、一刻(二時間)を12合わせた
者が通常つかわれているが、
異界より伝わった「時間と分」の概念も広がりを
見せている。
重さはgとkgであり、長さはメートルを用いるが
単に「距離2000」等と数字を表すのである。
cm単位の長さは仕立て屋や大工等の職人が使うのみで
その際は雰囲気で察するのが常で、正確に伝える
際には「20の下のほう(cm)」等と「上下」で
伝えるのみの、はなはだ原始的な勘定である。


「商・工業」

全域に渡り、技術面での文明の水準は低く、中世
より以前のヨーロッパ並である。
鉄を加工する技術は、ほぼ全土に行き渡っているが
大量生産を可能にしている国は、唯一マカラのみ
である。
故に、鉄製武器を使用するものは、それ相応の身分を
持った物に限られている。
戦争兵器に関しては、投石器等が最新鋭であり、火薬
は存在するものの、鉱山発掘の発破程度の使い方しか
されておらず、戦闘はもっぱら白兵戦と、弓の応酬に
より決着される事となっている。

通貨の流通は安定しており、完全な統一性はないが、
ほぼ全域に渡り同量で作られた、赤銅による「銅貨」
銀で作られた「銀貨」、金で作られた「金貨」による
取引が行われている。紙幣の概念はまだなく、
それどころか紙そのものが貴重品である。

交易はほぼ陸路を主とするが、リンドブルム、マカラ
の両国は海路により、異世界との交流も試みている。

陸路で異世界と交易を行っているのは、アジ・ダハー
カだけであり、それも過酷な砂漠を越えての長い旅と
なる為に、一般に行われてはおらず、王家により
細々と行われる程度である。


「文化・教養」

これは各国により差がある故、後述する国の紹介にて
詳しく記す事となるが、一部を除き水準は高い。
前述した通り、食料が安定して得られる為、庶民に
至るまで余暇が存在し、教養、芸術方面に関心を持つ
事が可能なのである。






「王家」

王家は六つ存在するが、その興りはバラバラであり、
完全に六つの王家が形成されたのは今より
百二十年程まえである。
まだ新しい国家が多く、それ故動乱の兆しも多く、
緊張を強いられる場面がこれまでも幾度もあった。
そして恐らくは、統一国家が出来るまでそれは
続くものとされるであろう。


●神聖王国レヴィアサン●

総人口約48000〜52000人
常備兵数4500人

主な国産物
小麦・大麦・葡萄・野菜・淡水水産物・葡萄酒
・麦酒・芸術品・ガラス・銀・金・書籍・


大陸最古の王国。ジュリアウス=レヴィアサンにより
有力な豪族を束ねられて建国された。
はるか東から砂漠を越え流れ着いたのが、そもそもの
この国の白き民の血流である。
土着民族は、後述する「ムシュフシュ」であり
言うなればイェルムンガルドの信者は全て移民と
言う事になる。

その証拠に、「法王スカアハ」の一族は、元を辿れば
レヴィアサンの血縁となる。
故に法王庁との関係も深く、この国が神聖王国と
呼ばれる所以もそこにある。

最も古き王国ゆえに、法的にも堅固なものを確立して
おり、王国全土にわたり治安は最高水準を誇っている。
が、国土の割に人口が多く、王国首都では小犯罪等は
絶えない。この場合の治安とは、あくまで山賊、野盗
の類、猛獣による被害などを指す。

大陸有数の文化と教養を誇り、王国内に大学が三つ
教会は48存在し、教会としては最高の権限を誇る
イェルムンガルド信者の聖地「ユグドラシル」神殿も
王国領内に存在する。

故に大陸はおろか、ごく少数ではあるが、異世界の
民族もこの地を訪れる為、国土に反して人口は多い。
最も純国民では無いものが多い為、人口の増減が
激しいほか、動員兵士数もそれ程には至らない。

しかし伝統と格式に守られた騎士団は、法王庁より
「神聖騎士団(テンプルナイト)」の称号を授けられ
法王庁の守りをも任せられている。

誇りある騎士団は勇気に富み、洗練された訓練も
合間って、士気、技術ともに高い。
ただ難とされるのは卑怯の振る舞いを極度に嫌う
傾向であろうか。

尚、レヴィアサン王家は六王家の筆頭にあり、
三百年近く盟主を務め、諸国の平和と発展の為尽力
を尽くしてきた。
それがたとえ異教徒であろうとも、母神であるイェ
ルムンガルドを信仰し、その代弁者たる王国は
慈悲を示さずにはいられないのである。

「軍団構成」

レヴィアサンの軍団構成は最も古き国なだけあり、
他の国の基準ともなっており、極めてオーソドック
スな形態である。

一部隊は、二十人を一組とした組を五組合わせた
百名の兵士からなり、組の隊長を「組長」
部隊の隊長を「百人隊長」と称する。また、
複数の同兵種部隊を統括する者が軍団長である。

以下レヴィアサンの軍団構成である。

「神聖騎士団」

レヴィアサンにおける、最も権威と実力のある
兵団である。
団長以下ニ部隊からなっており、実数は二百足らず
であるが、神聖騎士団の部隊長は、他の軍団の軍団
長並みの権限を持つ。
兵種構成は、騎馬と歩兵の混合部隊である。


「近衛兵団」

王を護る親衛隊である。その部隊の性質上他の軍団
とは異なり、一部隊だけの小数部隊である。
戦争の際も、王が出馬しなければ動く事は無く、
場内警護と、首都城下の警護が通常の任務である。

尚、近衛は貴族の中から選ばれる為、通常エリート
とされる。

「重装騎兵団」

人馬共に鎧で固めた騎馬兵団である。
重装備の為馬の疲労が激しく、通常の騎馬兵程
機動力に富まず、凡庸性も低い。
が、ここぞの時の突破力は抜きん出ており、使い方
を抑えれば、最強の兵団といえる。

しかし馬鎧の他、馬自体の質も高くなければならず
コストの高い兵団と言えよう。
四部隊所有する。

「重装歩兵団」

通常の歩兵プレイトメイル(全身を覆う鎧)、ラージ
シールド(身を覆う盾)、パルチザン(槍斧)により
武装した歩兵団である。重装騎兵と同じく
機動力に乏しいが、盾としてもちいた時の効果は
絶大であり、戦闘の要所で効果を発揮する。
五部隊を有する。

「騎兵団」

文字通り、騎馬兵である。
騎馬による突破力は戦闘の鍵となり、それ故、良く
訓練された精鋭がこの任に就く。
六部隊を有する。

「軽騎兵団」

騎馬兵の装備を軽量化し、通常の歩兵をそのまま
馬上にした感じである。メリットとしては、更なる
機動力の強化である。その兵質上、斥候、遊撃隊
として使われる事が多い。
四部隊を有する。

「弓兵団」

弓兵は戦闘開始時における応射、城の攻防戦、伏兵
といった様に、用途が限られるが、唯一の飛び道具
であるが故に、その価値は無視出来ない。
五部隊を有する。

「歩兵団」

最もオーソドックスな兵種である。取り立ててこれ
といったものは無いが、一人あたりの装備のコスト
が安い上に、特殊技術の取得も必要せず、加えて
用途に応じ、土木工事、補給隊等応用も利き、
ある意味では、戦闘の主役ともいえる軍団である。
十部隊を有する。

「予備兵」

有事に備えた純兵士であり、通常は城内外の庶務に
携わる他、領内の開発等雑務を行う。
事が興った場合、まずここから兵の増員を図る。
二百人が常時割り当てられている。


以後ネブガドネザルとその後の兵数を記す

ガブリエル=ヴォラジオ
神聖200
神聖20 (ネブ)

スカルディス=ミロ
近衛200
近衛100義勇1000 (ネブ)
戦死 (ココ)

ウリエル=マタイ
歩兵200重歩200
騎兵100歩兵200重歩100弓兵100(ネブ)
軽騎200歩兵100 (グラ)

ロッシ=ポローニアス
重騎200
戦死 (ネブ)

イヴァン=トーラス
騎兵200歩兵200
義勇200弓兵100 (ネブ)

アメリゴ=イスカリテ
弓兵100歩兵100
戦死 (ネブ)

ウィロコンドゥ=ノリクム
重歩200
戦死? (ネブ)

アンデース=ノリクム
---  (ネブ)
重歩200 (グラ)

スラ=サントネース
軽騎200
軽騎200 (ネブ)
戦死 (グラ)

ファビオ=バルシス
騎兵200
騎兵200 (ネブ)
騎兵200 (グラ) 

エドワード=イエロ
歩兵200
歩兵100弓100 (ネブ)
戦死 (グラ)

ヨハン=エンリケ
僧兵(歩兵)200
僧兵100弓兵100 (ネブ)
僧兵100弓兵100 (グラ)

カルウィリス=ココサテース
騎兵100歩兵200弓兵100
騎兵50歩兵100弓兵50 (ネブ)

コトス=ゴバンニティオ
重騎200重歩100
重騎100重歩---歩兵50 (ネブ)
戦死 (ナル)

タラス=ゴバンニティオ
弓兵100歩兵100
弓兵50 (ネブ) 
戦死 (ナル)

アルデバラン=ミオシード
歩兵100弓兵100軽騎100
歩兵100弓兵100 (ネブ)

ドリアド=ミオシード
騎兵100歩兵100
騎兵100軽騎100 (ネブ)



●ムシュフシュ●


総人口30000
常備兵数5500

主な国産物
イモ類・砂糖黍・果物・獣皮・毛皮・木材・金
銀・粘土・煙草・香辛料・

大陸で二番目の歴史を誇る国家である。
しかし、国家と言うには法は曖昧で、教養、文化
共に低く、他国から蛮族の謗りを受ける事も多い。
こと宗教に関しては、王家の中で唯一イェルムンガ
ルドを崇拝していない事もあり、他王家との争いが
絶えない。

レヴィアサンが国家を形成するに至ったのも、
彼ら民族の襲撃に備える為に団結した事が、始まり
であった。
しかしそれはまた、自らの団結を高める事ともなり
レヴィアサンに遅れること180年後に、ソビマ=ニ
=ムシュフシュにより王家を興させる事となる。

以後200余年レヴィアサンと争うが、レヴィアサン
より派生したリンドブルム、北方より興ったウロボ
ロスとも折り合いが着かず、各地に兵を出し
暴威を振るう事憚り無かった。
これにより一時は大陸の半分を占めるほどの大国
となったが、そもそもが「奪っては去る」を戦争の
基本理念としていた為、すぐに綻びが見え始める。

大陸暦412年には、内海を隔てたウェトロフ半島を
外海からの移民に奪われ、その報復に出向いた所を
各王国が連合。今回のネブガドネザルと同様に
連合国対一王家という図式でおこった、大陸暦451
年の大乱「イピリア戦争」であわや滅亡の
憂き目となる。しかしこの時ムシュフシュを
救ったのも連合国の盟主であった。

しかし、大乱の引き金となった外海からの移民が
興した王家「マカラ」とは、深い遺恨が残る事と
なった。

ムシュフシュでは、王は神の現世の姿とされ、王位
継承の儀式の後、王は半人半神となるとされる。

神である王は、この時より全ての権限を離れ、
人々の象徴となる。故にムシュフシュの政治、軍略
は基本的に全て王の身内が取り仕切る事なる。

神を絶対視するムシュフシュの政は、全て御神託に
より決定され、この御神託を授かるのが「祈祷師」
(ドルイド)である。
ドルイドは代々王家の血筋から輩出され、もし王家
以外でその資質があった場合は、王家に組み込まれ
る事となる。
神の声が聞けるものが、神の血筋を受けた王家の
人間以外では有り得てはならないのである。

ムシュフシュは基本的には狩猟民族であり、その
性質上「武」を神とならんで至上のものとする。
それは信仰神が、破壊神ヴリトラなのも影響する
であろう。いや、あるいはだからこそ、ヴリトラを
信仰するに至ったのかも知れない。

「勇気」と「力」あるものは全てを許される権利
があり、例え罪を犯しても決闘により勝利すれば
無罪となる。この辺りも他の王家より忌み嫌われる
所以であろう。
もっともこれも、神の血筋である王家には適応
されず、王家に仇となせば弁明の余地無く
三族みな殺しである。

また、王家に於いてもその正当性は力で示される。
王位は嫡子ではなく、王の子の中から最も人の
声を集めた者が時期王に選ばれるのである。
意外な事に、この国家は専制にして、民主制をも
持ち合わせているのである。
もっとも、神の生まれ変わりならば、人々が最も
恐れ敬う者こそがその人でなくてはならない。
というのが理由であり、やはり決定される起因と
なるのは神への信仰心である。
為に、歴代王10代の内7人までが祈祷師である。
人でいるうちから、神の声が聞けるならば、自ず
と神である王に選ばれるのも納得である。



●リンドブルム●


総人口32000
常備兵数4000

主な国産物
小麦・大麦・麦酒・蒸留酒・木材・火薬・
羊毛・真珠・羊皮紙


102年前にレヴィアサンより分家した
比較的新しい王家。

当時、まだ少数民族が乱立していた、
スカンデ=イナビア半島を治めていた
「ヴォーグナイン=リンドブルム」公爵が建国。
その際、民族間の交渉と、内乱鎮圧に際し
非協力的であった王家に反発。
レヴィアサンから独立し、一王家となる。

王家設立後、一時はレヴィアサンとも険悪と
なるが、2代目国王「ガルシア=リンドブルム」
の尽力により復縁する。
その後は、大陸に有事起こる度に善戦し、
他王家からの信頼も厚く、レヴィアサンと並び、
内実共に騎士道精神を謳われている。

国内の統治は、土着の民族から多くの有志を
貴族に取りたてた事もあり、安定している。
また、大陸屈指の武の民で在るが故に、領内に
山賊、盗賊の類は少なく、治安は良好である。

しかし、王家設立の際に、王家に与しなかった
勢力の残党が、盗賊に身を落とし、野に潜んでる
ともされ、国力が衰退すれば、一時あるとの噂も
聞こえる。

文化水準は高いとはいえないが、
もとがレヴィアサンから分家した為に、歴史が
浅い割には質は高いといえる。
しかし、国政を「武」に預ける割合が高いため
教養全般に渡り伸び悩みを感じ、為に国内の
政務家に慢性的な不足を生じている。

国民は、野粗なものと、温厚なものの差が激しく、
大半は温厚な部類に属し、大半は放牧、農作に
取り組んでおり、中でも羊を主とした放牧からは
大陸でも貴重品とされる羊毛紙を生産し、
国益に大きく働いている。
また、独特の地形から、吹き上げる海風を利用し
風車が多く見られるのも、この国の特徴の一つ。
今一つの主要な産物の麦類からは、風車を利用し
大量生産される、パンの他、彼等が好む特に強い
酒蒸留酒(ウィスキー)が生産され、一部の
荒くれ者に好評である。

一方、野粗な部類に属す「荒くれ者」の多くは
その憧れである、リンドブルムの正規軍に属すが、
一部の、自由と、さらなる危険を求める者は
大陸でも稀な漁師へと身を転ずる。
漁師といえば聞こえは良いが、大陸の近海は
常に波高く、潮は激しく、とても常人では
それを望む気にもなれぬ、最も危険な生業の
一つである。
この辺りの職が成立するのも、この国の「勇」を
尊び、重んずる風潮が現れてるといえる。
尚、王家としては、貴重な海産物の他、真珠も
産出してくれる彼等の存在は、非常に在り難く
その職の地位は下級の兵士より高い。

「軍団構成」

リンドブルムの軍団構成は、その元である
レヴィアサンに順ずる。
ただし、神聖の名を冠することは当然の様に
許されてはいない。

「王国近衛騎士団」

王を護る親衛隊である。が、王自身が先陣を
切ることの多いリンドブルムにおいては、
切り込み隊とも言える、最も激しく、最も
重要な部隊である。
ニ部隊を有する。

「王国騎兵団」

リンドブルムの戦の要である。
主に遊撃、奇襲、等といった、本陣とは別枠で
戦うことが多く、その形態から、団長以下
百人隊長の全てに、高い指揮能力と作戦立案
能力が求められる。
団長には、代々王子の一人が就くことが多いのも
単独で作戦を遂行する際の、統率者の威厳が
尊ばれることも関与している。
六部隊を有する。

「王国歩兵団」

リンドブルムの主兵。機をてらう事を良しとせぬ
リンドブルムにおいて、圧倒的にその比重を占める
歩兵は、勇猛さにおいては、ムシュフシュ、マカラ
にも引けをとらないとされる。
ただし、勇猛であればある程に死亡率も高く、
複雑な作戦行動には向いていない。
「ただ突進あるのみ」
それがリンドブルム歩兵団の信念である。
十部隊を有する。

「王国弓兵団」

「勇」を尊ぶリンドブルムにおいて、直接敵と
斬り合わない、弓は卑怯とされる為、その数も
質も、大陸中最弱である。
為に、主に篭城、城攻の際の援護にしか
用いられず、出世の道もままならぬ、
最も人気のない兵団である。
しかし、指導者はその価値を低くは見ておらず
最もテコ入れを考えたい兵団でもある。
ニ部隊を有する。

「予備兵」

リンドブルムは予備兵を置くことをしない。
その理由は、「常に攻めの姿勢を崩さぬ為」
である・・・が、有事の際にどうするのかは
国民はおろか、諸国が危ぶんでいるのも
事実ではある。


以後ネブガドネザルとその後の兵数を記す
と思ったけど、また今度。









●マカラ●


総人口21000
常備兵数1800

主な国産物
米・麦・米酒・鉄・火薬・武器・
海産物・金・銀・


大陸暦412年に、ムシュフシュの東方の島
「ウェトロフ」に遥か東より渡海して来たのが
マカラの先祖である。

ウェトロフは、金・銀・鉄・硫黄・硝石等
大陸でも貴重な物資が豊富に採れる島であり、
怒りに燃えたムシュフシュの猛攻を受ける事と
なった。
が、かねてよりレヴィアサンは、この地を
ムシュフシュが領有するのを好ましく思わず、
移民の救済の大儀を掲げ、大陸間同盟を結び
イピリアの地で雌雄を決する。
大陸暦451年の事であった。

以後、イピリア、ウェトロフを根城に独自の
領土開発を続ける。
元は異界の神を信仰していたが、レヴィアサン
の温情や、聖地に近い事もありイェルムンガルド
に信仰の対象を鞍替えし、
482年には新国家として名実ともに一王家の
地位を確立する事となった。

マカラは王家の設立自体はリンドブルムより
古いが、かの地には古来より定住して来た
実績があり、事実上最新参国家である。
しかも国家が誕生した時期も近く、共に大陸では
稀有な存在の「海の民」を要することからも
建国当初から同盟国として、共に歩んできた。


マカラは女王を中心とした国家である。
しかし、実情はあくまで王は象徴にすぎず、
ある種ムシュフシュの王政と似たものがあるが、
この国が他国と決定的に違う点は、権力の集中を
極力避ける傾向にあるところである。

マカラの実政を司るのは、御三家と呼ばれる
有力豪族であり、(他国家の公爵)全ての事柄を
三家の話し合いで採決する。
王はただ結果を聞き、それをそのまま王命として
国に布令するだけである。
また、女王は常に三家の内の
「アヴェノ」「タイラー」の両家どちらからか
選出され、残りの一家の「シハラ」が中立となり
それを決定するという、独自の形態をとっている。
この辺りも、一家に長く権力を持たせないという
彼らの中庸主義の現われであると言えよう。

しかし、それは専制、横暴等といった政治を
避ける事には一役かっているが、常に保守的で
物事を改革する動きや、向上意欲の欠落へと
繋がっているのも確かである。
しかし最大の欠点は、トップの一声で動くことが
無い故の、有事における決定の遅さであろう。

マカラはその建国上の理由により、
常にムシュフシュとの間に小競り合いが続き
時に本格的な戦へと発展する。
その際も前記の理由から対応が遅れ、常に他王家
の助力を得て撃退するという、ある種「お荷物」
王家である。しかし、隣国が神の慈悲と恩徳を
掲げるレヴィアサンであり、
また一方の有力な同盟国が、義勇に篤い
リンドブルムである故に、マカラを含めたこの
四王家は微妙な緊張感の中、ある種「安定」して
国家を保ち続けている。

また、マカラ独自の気質として、非常に剣技に
優れるという特徴があり、刀匠の数も多く
その国益の多くを武器の輸出に頼っている。
事実、専属軍人の数の割に常に剣聖を二名
以上輩出しているばかりか、あくまでコレは
「剣の民」としての面子の為であり、
国家内にはそれを上回る、「逸刀流」なる
剣豪として最高の名誉が存在する。



「軍団構成」

マカラには、人口上の都合により専属軍人は少なく
有事の際に武器を取る、半農軍人がその半分を占める。
しかし、専属軍人の質は他国に劣ることなく、
特に刀剣の扱いでは、述べた通り六カ国中最強である。
しかし、反面混成軍の統率力は低く、事実上の
戦闘力は六カ国中最弱である。

「近衛軍」

王を守る為の常駐軍で、三家より百名づつ
平等に選出される。
純粋な軍人であり、三家のライバル関係が上手く
作用し、質は非常に高い軍団となっている。

「タイラー軍」

御三家筆頭のタイラー家による軍団であり、
騎馬を主としたマカラ最強の軍団である。

騎馬隊四百名
徒歩隊三百名
半農兵千名

「アヴェノ軍」

「剣鬼」サダトウ=アヴェノ率いる軍団であり、
部隊としては、彼の率いる隊は大陸的に見ても
最強の部類に入る。が、いかんせん少数故に
戦闘力ではタイラー軍に一歩劣る。

騎馬隊百名
徒歩隊三百名
半農兵六百名

「シハラ軍」

最も保守的なシハラ家率いる軍団は、その質も
多分に防御的な色合いが強く、その為に
主に本国の守備にあたる様になっている。

徒歩隊二百
弓隊三百
半農兵八百名

「ダークウォーカー」

マカラの特殊工作員で、その質は各国最高であり、
現在はクラウド家が、代々その頭領を務めている。
が、その内情は国内でも知るものが少なく、ある種
マカラで最も恐れられている部隊である。

幹部弱干名
実行部隊およそ百名



●アジ・ダハーカ●


総人口28500
常備兵数3600

主な国産物
獣皮・毛皮・異界品・絹織物・塩・絨毯・羊・
駱駝・珍獣・


大陸北東に位置し、異世界にまで広がる大砂丘
「アビス砂海」周辺を領土とする国家。

国家としての歴史は古く、建国は大陸暦253年
ムシュフシュ、レヴィアサンに継ぐ王家である。
事の始まりは、砂海を越えてきた移民や商人が
そのままの後の王都である大オアシスに
住ついたのが起源である。

ここをベースに更に大陸中央へと踏み込んで
いったのが、レヴィアサン他の先駆者であり
ミドガルズオルムに「定住」したムシュフシュ
以外の民族としての歴史では、レヴィアサンを
越える。
為か、国民の誇りは高く、レヴィアサンが常に
世界の中心である実情を快く思わない輩が
多数存在する。

そのほとんどが砂漠で有る為に、農地には向かず
国食の大半は西の草原地帯での放牧による
羊肉、更に西の山中の鳥獣、穀物に至っては
その八割を輸入に頼るのが現状である。

しかし、国民の三割を占めると言われる商人が
砂海を越えて運んでくる物資(時に人)は
大陸では非常に高価で取引され、国自体は
レヴィアサンに継いで裕福な王家である。


「砂海に向かえば七年は帰れない」と言われ、
また、砂海には乾きと熱の他、砂漠狼や毒蛇
盗賊等危険に満ち溢れ、商人とはいえまさに
命がけの旅路を歩むわけであるから、
国民の勇気は他国に勝るとも劣らない。
ただソレが武の方向に向かっているか否かの
問題にすぎないのである。

国王は代々有力豪族より、その都度最も力ある
(武勇ではなく、統率、判断、先見性)者が
王となり、初代国王「アジ・ダハーカ」の名を
継ぐこととなっている。
その初代国王も、もとは「ハリー・マオ」なる
一介の冒険商人に過ぎず、当時オアシス近辺に
群生していた大盗賊団を駆逐する様が、
彼らの祖先の英雄「アジ・ダハーカ」に勝るとも
劣らないとされ、以来国王はその名を名乗る
様になったという。


また、民族性も多種多様で、言語、文化、時には
宗教まで異なる国民が多く、混血児や異端児が
多く存在するのもこの国の特徴の一つである。
また、後述する事となるが、「傭兵」が常駐
しているのもこの国の大きな特徴でも有る。


軍団構成

アジ・ダハーカはその国民性から、領地欲は低く
軍隊は主に自衛と商人の警護の為に存在する。
しかし、その流通する物資の貴重さ故に
常に盗賊等に狙われる為、軍隊の質も量も
相応のものを揃えている。


「近衛兵団」
文字通りアジ・ダハーカ直属の軍団であり、
形態はその時の王の勢力(豪族)により異なる。
草原地帯出身のアンラ・マンユ故に、現在は
騎馬の占める量が非常に多くなっている。

騎馬兵四百
歩兵 二百

合計六名からなる。

「騎馬兵団」
アジ・ダハーカ最強の、騎馬による兵団である。
代々草原の民がこれを受け継ぐ事になっているが、
その最有力者であるアンラ・マンユが国王と
なった為、現在はその数においては少々
物足りなさを禁じえない。が、やはり騎馬による
突破と機動力は他の兵団を凌駕するものがある。

騎馬兵四百
軽騎兵四百

合計八百からなる。

「砂丘兵団」
アジ・ダハーカならではの兵団。その名の通り
砂漠を行動するべく編成された兵団であり、
馬のかわりに「駱駝」と呼ばれる、この国独自の
乗用獣により編成されている。
とはいえ、主だった仕事は商人の護衛である為
国内に留まることは稀である。

駱駝兵四百
歩兵二百

合計六百からなる。

「魔獣兵団」
魔獣といっても伝説上の生き物ではなく、
異界から持ち込まれた猛獣や、象による特殊
兵団である。
ものが人でない分使い勝手は悪いが、反面
人で無い故の破壊力は凄まじいものがある。

象兵二百(象五十頭)
獣兵百(獣五十頭)

合計二百名と百匹からなる。

「傭兵団」
本来傭兵団とは、非常勤の存在であり
常駐軍団とはなり得ないものであるが、
六カ国中、唯一傭兵を常駐させているのが
アジ・ダハーカである。

と、いうのも正規軍は商人の護衛に
着くことが多い故に、国内警護の一端を
彼らに担わせるという離れ業をやってのけて
いるのではあるが・・・・・
従来根無し草であり忠誠心とは無縁の
金銭のみで動く傭兵を常駐させることが可能
なのは、いかにこの国が裕福であるかを
物語っていると言える。
また、傭兵としても、常に命を削らずとも
十分な給金が貰えるばかりか、戦ともなれば
更なる報奨金が出るので、そうそうこの国を
離れる気にならない。と、言ったのが実情
らしい。
一部徒党を為して国を襲うのでは?といった
噂も囁かれるが、彼らは職がなければ族に
なることはあれど、十分な給金が貰えれば、
ある種プロなだけに裏切りなどしないのである。
「地獄のさたも金次第」とは彼らの為の
言葉ではないだろうか・・・・

王兵二百名
傭兵千名

合計千二百名からなる。


以後ネブガドネザル前後の兵を記す。


アンラ・マンユ=アジ・ダハーカ
(副官クリシュナ)
騎馬400歩兵200
歩兵300傭兵150 (ギヌ)

ザーム・カズト=ヤシュト
騎兵400
騎兵400 (スト時

アフラ=マズダー
象兵200獣100
造幣200獣100傭兵200 (スト時


カミリ=ティアマトー
駱駝200歩兵200
駱駝200歩兵200 (スト時

カシャフ=サーフ
軽騎400
歩兵300 (ギヌ

ラハブ=ダキア
駱駝200
駱駝200傭兵200 (スト時


シシン=クーロン
傭兵400
傭兵350 (ギヌ〜エン

ルゥ=エンセイ
傭兵400
傭兵350 (ギヌ〜エン

ファーリー=ドゥーン
傭兵200歩兵200
傭兵150 歩兵150 (ギヌ〜エン




●ウロボロス帝国●


総人口42000
常備兵数6000?

主な国産物
小麦・大麦・蕎麦・蒸留酒・木材・牛・羊



大陸北西部に広がる六王家最大の領地と
人口を誇る国家である。

その興りははっきりとはしないが、
アジ・ダハーカ建国から150年程した頃には
すでに人口は15000を越えており、更に後の
420年に、各豪族を統一した「バジリスク=
ウロボロス」により正式に王家を名乗る。

とはいえ、その内情は必ずしも好ましいと
言えたものではなかった。

その理由は、国の北方に広がる草原地帯
(辺境と呼ばれ地図にすら記載されていない)
に無数に存在する「蛮族」「移民」と呼ばれる
民族の為である。
非常に好戦的で、居城を構える事無く、
奪っては逃げの繰り返しで、常に北方に乱が
絶える事がなかった為である。
更に居城を持たぬ故に殲滅は難しいばかりか、
ある部族を滅ぼしても、次から次へと何処から
ともなく新たに部族が現れる為(故に移民)
その戦いはある種国家が続く限り終わらない
と言われた。

しかし、大陸中央北部の大草原地帯の他
領土の南西にも穀倉地帯を構える為に
食に不自由はせず、「産めよ育てよ」の
政策もあって人口だけは増えていくに至る。
・・・最もその多くは北方の戦いで散り行く
運命にあるのだが・・・。

加えて中央から遠いことと、常に戦の気配が
有る為に、大陸中から傭兵、国を追われた
ゴロツキ、行く当ての無いもの等が
なだれ込み、ますます人口は増えるものの
治安は悪化の一方を辿っていく事となる。

そこで産まれたのが、大陸でも珍しい
ヤクザ者を統括する組織「デルセポネー一家」
である。
初代族長は、二代目国王の実弟デルセポネー
=ウロボロスであった。
彼は国を憂い、自らが率先して手を汚すことで
国を救ったのである・・・以来、恐ろしいことに
ウロボロスは常に闇の組織と深い繋がりを
持つこととなる。

四代目の頃にはすでに人口は三万に達し、果てが
無いかに思えた。
またこの頃から、各国のウロボロスに対する
風当たりが強くなってくる。理由はその国民が
やがてほとんど兵となっていく事と、常に戦を
仕掛け続けるその性にあった。

しかし、彼らとしては戦はしかけるのでは無く、
向こうからしかけてくるものであり、その自衛
の為の富国強兵であったが、現実を体感して無い
他国には、もはやただの戦狂いにしか見えなく
なっていった・・・・

四代目国王の折にはすでに、国内の生産で賄える
ギリギリの量にまで膨れ上がり、コレがかえって
彼の国を苦しめる事となった。
というのも、ウロボロスには目立った特産物は無く
余った穀物をアジ・ダハーカに輸出することで
金銭を得ていたのだが、それも苦しくなる一方で
アジ・ダハーカも、何を考えてるか分からない隣国
よりも、良識の有る他国にソレを求めていった
からである。

では産業はと言えば、二百年余の間戦しか続けて
こなかったこの国である。売れる様なものは
「傭兵」ぐらいしか育ててこれなかった。
しかし兵は必要である。泣く泣く一部を
やはりアジ・ダハーカに回したが、次第に
アジ・ダハーカの時に高慢な態度に国民感情は
冷えていき、形式だってはいなかったが
唯一の同盟国とも呼べたアジ・ダハーカとの
縁も薄れ、ますます孤立無援と化していき
むしろ手を差し伸べた、レヴィアサンを拒み
「我らの国の事は、我らしか分からぬ」と
完全に王国間の友好を断ち切るに至る。
四代国王壮年の刻であった。

そして王国にまたもや悲劇が起こったのは、
大陸暦629年水の月。
四代目国王「バロン=ウロボロス」が度重なる
北伐にその最後を迎えたのであった。
しかも悲劇は終わりを迎えず、王位継承を巡り
国内に乱が起こり630年風の月に一応の決着を
見せたが、国内の回復には相当に時間を要する
・・・・どの国もがそう思っていた・・・・

しかし、彼らは翌年631年土の月に「民族の統一」
と称し、大陸中を敵に回したのであった・・・
新王即位からわずか四ヶ月後の事であった。


「軍団構成」

とはいえ、現在のウロボロスの内情は不明であり
ここに記載するものは、過去のウロボロスの
構成と、現時点で判明した事柄から推察される
不明瞭なものである。

ウロボロスはその規模から、各国の軍団に相当
するものを単に「隊」と称し、この国での
軍団は、ある種の小国家並の兵力を有し、
個別に任に当たる大規模な者をさす。
また、軍団の編成内容は固定されておらず
各団長の色が多分に出ている。


「第一軍団」
団長 カンヘル=ヘイムダル

第一軍団の形態は、ウロボロス古来より
採用されているオーソドックスなもので、
他の国と同じく二百名を一つの集団とする。

近衛隊 二百
重装騎兵隊 二百
騎兵隊 四百
重曹歩兵隊 六百
弓兵隊 六百
工作兵 二百
歩兵隊 千
傭兵隊 八百

総勢四千の大軍団であり、現在ウロボロスの
主力とされている。

以後ネブガドネザルとその後の兵数を記す

カンヘル=ヘイムダル
騎兵200歩兵200工兵200
騎兵150歩兵150工兵200 (ネブ)
騎兵150歩兵100工兵200 (グラ)

アトラス=トルド
重歩600
重歩400 (ネブ)
重歩400 (グラ)

ミハエル=テュポーン
歩兵400
歩兵200 (ネブ)
*ストリボーグ守備

イリアス=イスカリオ
騎兵200歩兵200
戦死 (ネブ)

ディエゴ=メルカトール
重騎200歩兵200
重騎150騎兵150 (ネブ)
重騎150騎兵120 (グラ)

フェンリル=ロビンソン
親衛200
親衛150 (ネブ)
親衛120傭兵100 (グラ)

ロンリコ=ヘパイトス
弓200
歩兵100弓兵100 (ネブ)
*コルキス守備

ネーレース=ザンブロッタ
弓兵200
弓兵150 (ネブ)
弓兵150 (グラ)

クレソン=パウレタ
弓兵200
弓兵150 (ネブ)
弓兵150 (グラ)

ダリオ
傭兵800
傭兵500 (ネブ)
傭兵400 (グラ)

「第二軍団」
団長 ラミア=デルセポネー

ラミア率いる第二軍団は、特殊な兵団であり
どこの国にもこの例を見ない。
一部隊の数も決まって居らず、そもそも常駐
している兵は親衛隊の二百名と遊撃隊の四百の
合計六百名のみである。


親衛隊 二百名
遊撃隊 五百名

以上六百名がまともな部隊である。しかしすでに
「遊撃隊」と言われる者の役割も定かではない。


囚人隊 三百名?

驚きの囚人をそのまま兵にした部隊である。
過去に何度かこういった戦術が採られた事実も
あるにはあるが、この第二軍団では戦の度に
当然の如く召集される。
しかも全員が死刑囚LVであり、裏を返せば
それだけの死刑囚が「常時居る」という事実。
治安の悪さもあるが、「戦で功を立てれば
死罪免れる」といった感覚が、尚も犯罪を
増長させる事実に気づいているのであろうか?

尚、この様な部隊を編成、統率出きる理由は
現軍団長が、国内最大にして最高の「マフィア」
の愛娘である事は、大きく干与している。

傭兵隊 千名

これはそのままである。しかし一個の軍団が
傭兵を千名も抱えること自体がすでに異常と
言えよう。
金銭的に不足がちな彼の国において、これ程の
傭兵を一時的とはいえ雇える金等そうは無く、
噂では、軍団長の「私財」で雇っていると
される。
確かに国家に多大な寄付を行う富豪と言う者は
いつの時代にも存在はする・・・が
それが「闇なる組織」というのは考え物で、
いかに組織が巨大であるかの現われでも有る。

以上合計二千名と、他の二軍団より数では
劣るものの、インパクトは最大である。

ちなみ一切の指揮を採らず、事実上戦闘に
関する団長の代理職である「総隊長」なる
職が存在するのもココだけであろう。

以後ネブガドネザルとその後の兵数を記す


ラミア=デルセポネー(グェイフ)
親衛200
親衛200 (ネブ)
親衛199 (グラ)
*事実上兵の指揮はフィリポ

フィリポ=オデュッセウス
遊撃100傭兵400
遊撃100傭兵350 (ネブ)
傭兵100 (グラ)

アスタロト=ウンディエゴ
遊撃400
遊撃350 (ネブ)
遊撃350 (グラ)

ヤクシャ=ラクシャーサ
囚人300
囚人300 (ネブ)
囚人160 (グラ)

オルトロス
傭兵400
傭兵300 (ネブ)
傭兵300 (グラ)

オルソン
傭兵200
傭兵200 (ネブ)
傭兵250 (グラ)











「第三軍団」
団長 ロキ=ウトガルザ

「大陸最強」とまで呼ばれた軍団ではあるが、
そもそも「団」単位で考えれば、他国の軍団が
この国の軍団に太刀打ち出きるはず等無い。
数が圧倒的に違いすぎるのであるから。
が、あえてそう呼ばれるのも事実この
ロキが率いる「第三軍団」は、前団長はカンヘル
である様に、常に良将が率いる事が多く、
事実多くの戦で、数え切れないほどの勝利を
収めてきた所以である。

軍団構成はその師でもあるカンヘルに準じ
比較的オーソドックスである。

近衛隊 四百
親衛隊 二百
重曹騎兵隊 ニ百
重曹歩兵隊 四百
騎兵隊 四百
軽装騎兵隊 二百
弓騎兵隊 二百
弓隊 二百
工作兵 二百
歩兵 六百

これと別に謎の一隊が存在する。手勢は50名?
に過ぎないが、ロキの影となりその功績は
数では計り知れないと言われている。

以上総勢三千(50?)名

以後ネブガドネザルとその後の兵数を記す

ロキ=ウトガルザ
重歩200軽騎200工兵200歩兵200
重歩200軽騎200歩兵200 (ネブ)
重歩100傭兵200 (イナ)
*事実上カウィロ揮下 

カウィロ=ペディウス
騎兵100歩兵100傭兵100 (ネブ)
騎兵100傭兵200 (イナ)


ディアナ=デ・ラビシュ
親衛200 (ネブ)
親衛200歩兵100 (イナ)


ディアス=オンコット
重歩200 (ネブ)
重歩200歩兵100 (イナ)


ベドワー=ローレンス
騎兵200 (ネブ)
戦死 (イナ)


イアン=オルゲドリクス
重騎200 (ネブ)
重騎100 騎兵200 (イナ)


クラウディウス=ロビンソン
弓騎100 弓兵100(ネブ)
弓騎100 弓兵200 騎兵100 (イナ)


ベルナルド=クラッスス
工兵200 (ネブ)
工兵200 (イナ)


ビリウス=ヘルウェティ
弓兵200 (ネブ)
歩兵100 (イナ)
*ヴァル及びイナ守備


ゴリアテ
歩兵200
歩兵200 (ネブ)
戦死  (イナ)

カトゥ
???

「第四?軍団?」

団長 ?

事実は確認出来ていないが、ネブガドネザルに
おいて傭兵を千名程率いていた謎の一団が
確認されている。
おそらくこれは正式に国庫で雇われた者達で
あろうと噂されている。
その大半は会戦の後解散したと思われるが、
ソレほどの傭兵をまとめあげた将が
今現在諸国には知られていないのが奇跡であり

加えて、もし、いや、あるいは当然の如く
本城や枝城に守備兵を残してたとすれば、
一体どれ程の兵がいたのかが、考えただけでも
恐ろしい程である。





「森の民」

森の民とは、どの王国に属さない独自の民族
である。つまり「森」の民とはいっても全てが
森に住んでいる訳ではなく、ある部族は山に
ある部族は海辺に・・・といった様に
あくまで「国家」に属さない集団を指し、
ある種、北方の移民と同じ様な集団である。
もっとも森の民と呼ばれる様に、その大半は
各地の森をその根城にしている。

その成り立ちは正しくは不明ではあるが、
一般に言われるところで、元来森や山に
住んでいた少数の人々と、さる事情で国家を
追われた者(主に犯罪者)や、王家に嫌気が
さしたもの。自由を求めたものが等が自然と
集まり集団と化していった。
その過程での野党や山賊、王家からの追撃隊
等から自衛すべく、武器を取り、頭を携え
小国家に近い形態へと変化していった。

彼らには大きな特徴が二つ有り、その一つは
好ましく、その一つは忌まわしいものである。

一つは森の民と言われる様に、自然を愛し
権力に関心を示さない心である。
その事は、古き神々である精霊信仰にも
現われ、彼らは一様に「精霊王フーリン」を
救いとしてる点にある。
精霊「神」でなく「王」なのも、あくまで
フーリンは代表であり「絶対者」では無く
これはそのまま彼らの縦の関係に影響している。

彼らを束ねる者は正式には「クー」と呼ばれ
王家の王に当たる者だが、ソレほどの権力を
待たず(持とうとしない)むしろ野党の頭に
近いことから、通常「頭目」と呼ばれる。
正式名将のクーとは精霊の言葉で「猛犬」
を指し、他の為に自らの命捨ててまで戦う
行為を称える言葉である。
このことから、彼らの部族はその根城となる
森や山などの地名の頭にコレを用いて称する。

彼らを象徴するいま一つの特徴が「強盗」
である。
しかし彼らの言葉を借りれば、「欲しい物
を奪うのは極めて自然な行為であり、かつ
それに伴う危険も生じるのであれば、
なんら恥じる事も躊躇する事もない」ので
ある。
彼らが大事にするものは、森の仲間だけであり
他を省みないのである。無論、他とは国家で
有る為に省みないのもある種道理だが・・・

彼らは通常自然に生き、欲とは無縁であるが
それでも人である所以に、必要な物は生じる
そのある種は人の町でしか産まれず、結果
彼らは襲うのである。あるいは商隊を
あるいは農家を、時には町にまでその手を
伸ばす。結果彼らは王家からは忌み嫌われ
ますます互いの溝は深まっていった。

だが、山賊や野党と決定的に違うのは
基本的に「無益」な殺しはせず、抵抗しな
ければ、物品だけを奪う点である。
本当に堕ちたる者は、無抵抗の者を殺す事に
無常の喜びを感じるのであるから、
彼らを真に純粋な人々と憧れ尊ぶ変わり者も
居なくは無い。

クーを名乗る集団は現在九つ確認されており、
その内情も様々ではあるが、彼らは一様に
精霊王の子と称し、横のつながりは王家の
同盟等とは比べようもなく、またその資質
から、どの国家よりも情報収集力に優れ
王国も何らかの見返りをバックに仕事を
以来する事も少なくは無いが、
あくまで受けるかどうかは「気分次第」と
いう辺りが自由の民らしい性である。



●クー・ヴァルハライヤ●


総人口四百五十?
常備兵数五十?

活動拠点
リンドブルム国領
ヴァルハライヤの森

「起源」

南はナスア砦、東はヴァルハライヤ砦
西はイナビア橋門といった、大陸でも
稀に見る軍略上の要路にあるヴァルハライヤ
の森は、森の民の間でも「居つくのは
不可能」と言われ続けてきた。

ここに物騒な集団を住まわす事はリンド
ブルムが許すわけは無く、一方南の
ムシュフシュは他民族と見れば攻撃する
獰猛な王家である。しかし二十年程前に
「コンホヴォル」と名乗る男がここを
根城に活動を始めたのである。
どこの誰か分からぬその男は、瞬く間に
細々とおびえ暮らしていたわずかな
ヴァルハライヤの森の人々を統合、
そしてわずかな手勢で三度ムシュフシュの
兵を(小隊)とはいえ撃退し、一方では
リンドブルムには目立った決して手出し
はせずに着実に勢力を広げていった。

一方当初その存在を許しはしないと思われた
リンドブルムであったが、時の王ベーオ
=ウルフは一向にか気似せず、時折商隊が
襲われることもあったが、それも年に
1〜2度である上に、むしろ野党くずれに
後れを取る事を「恥じ」としたあたりが
幸いし、最も新しい九番目のクーとなる。
彼の力は各クーの間でも評判となり、
力をどんどん増して行く事となった。
ある段階までは・・・・

「父殺し」

当初コンホヴォルは森の民の名に恥じず
権力とは無縁であり、仲間を慈しみ自然を
愛し、必要以上に奪わない頭目であった。
しかし有る日を境にその性を変えていく
以前リンドブルムとは暗黙の同盟を結んで
滅多な事では手出しはしなかったが、
エヴァン・ヴァハ山脈を越え、度々
レヴィアサンの国内を襲う様になる。
また、彼の元にはならず者くずれや、
森の教えを理解してないただの野党まで
出入りする様になる。
各森の民もコレを諌める方向に走ったが、
遂にはグランガチの前クーを殺害し
横暴はすでにくーと呼べず、ただの専制
君主と化していった・・・・

そして遂に彼の実子であるセタンタが
「父殺し」の異名を取ることとなった
クーデターにより、その幕を下ろすのである。
大陸暦624年土の二の月の事であった。
以来セタンタは父殺しのセタンタとして
新たなるクー・ヴァルハライヤとなったが
代わり行くヴァルハライヤを憂い、
森の仲間の為実父といえど手にかけた
この行為こそがむしろ、「他の為に己を
捨てる」クーの本質を体現した物であり
恐れられこそはすれど、その行動と信念
に全クー、森の民から賞賛を得、父に継ぎ
一躍その名を轟かせる事となった。

もっとも「カエルの子はカエル」と彼の
行く末を案じる者が居るのも事実ではあるが。



●クー・グランガチ●


総人口八百?
常備兵数五十?

活動拠点
レヴィアサン国領
グランガチの森

「起源」

元はマカラ領のイピリヤ地方を根城に
していた、草原の民であったが、451年の
「イピリヤ戦争」で、当時まだ移民したて
で、森の民に近かったマカラを救う為にと
陰ながらイピリヤ戦争に参戦。
結果多大な犠牲を出すも、戦に貢献した。
しかしまた、余りに多くの血が流れた
イピリヤを、悪魔に魅入られた「呪われた地」
として離れる事を決意する。


「戦の放棄」

そこで候補に上がったのが現在のグランガチ
であった。当時グランガチは砦が存在し
レヴィアサンが領有していたが、
主にレヴィアサンと共に戦った経緯もあり
砦を破棄し、彼らをその森に住まわせた。
この事が縁で、他の森の民とは違い
グランガチの民は例外的に王家に近く、ある種
従属とも取れる形態を取っている・・・が、
イピリアの惨劇に心を痛めた当時の面子は
「二度と戦のための武器は取らない」とし、
その訓戒を忘れぬ為にも、グランガチのクーは
代々「イピリヤ」を名乗ることなった。

無論、いかにレヴィアサンの要請であろうとも
以来、戦闘行動には一切干与していない。
この辺りがやはり森の民であり、他のクーも
一部を除き、王家に近しいグランガチでは
あるものの、その存在を快く思っている。


「父殺し」

グランガチはヴァルハライヤの一件とは
切っても切れない縁がある。
レヴィアサンと友好関係にある以上、ある程度
の強奪は彼ら森の民の性で有る為容認して
いたが、そもそもが縄張りを越えての、
しかも直接反撃を食らうリンドブルムや
ムシュフシュではなく、グランガチを
ワンクッションにおいた強奪には、温厚な
グランガチも痺れを切らし再三にこれを
諌めた。結果話し合いに出向いた当時の頭目を
殺害され、一気に緊張が高まり、禁を破り
「ヴァルハライヤと戦うべき!」の声が
高まって行った。しかし間に割って入ったのが
現頭目のイピリヤの次男「フォダイ」であり、
病弱な彼は三男の「キリム」を再び
向かわせる、その後結局はセタンタの
「父殺し」の一件により解決を迎え、キリム
とセタンタは義兄弟の契りを交わすに至る。


「王家との関係」

グランガチの民は、唯一強奪を行わず、
森の狩猟の他、必要であればあるいは都に
出向き、あるいは王家に依頼され、時には
であるが仕事をこなし金銭収入を得ている。
その最もは大工仕事と、偵察である。
偵察とは主にムシュフシュ相手のものであり
結果命を落とすものも少なくは無い。
しかしそれもまた自然の流れであり、コレを
恩に着せる真似はしない、あくまで「好き」で
やった行動であり、そうでなければ森の民を
名乗る資格もないであろう。

聖都と近いこともあり、レヴィアサンでの
生活に疲れた者が流れ込んでくる為、
森で生活しているわりには教養は深い。
最もだからとはいって、決して信仰を
変えたりはしないのだが。





「法王庁」


ミドガズオルム最大の信者を誇る神、イェルムンガルドの教義を
正しく広める為に設立された機関。

期限は古く、レヴィアサン建国とほぼ同じである。
しかしソコはそれ、神秘性を増すため経典には
まず「法王ありて」とされている。
しかし初代法王スカアハ=レヴィアサンは、レヴィアサン初代国王
の甥に当たるため、どう考えてもつじつまは合わない。
そのあたりの矛盾を無視してまでも、神の代弁者たる法王は
まず有りき・・・・なのである。

実際の活動は、庶民から貴族に至るまでの布教活動や遊説、
冠婚葬祭、祭事や国家行事などに関する際の祈祷活動が主であり、
ムシュフシュを除く五ヶ国の各地に神殿と教会を所有している。

本営となる「ユグドラシル大聖堂」はその名の通り大陸東方の
「ユグドラシル霊峰」の中腹にあり、司祭以上の職務につく神官は
全て一度はここでの修行を義務付けられている。

ユグドラシルは、かつてイェルムンガルドの寝床であったとされ、
自身がここで寝起きする度に大地が揺れ動き、人が驚き恐れるのを憂い
その身を天空に移した際の残骸とされている。
故に人はここを聖地と崇め、中腹以上の登山は前面禁止とされている。
ちなみに大聖堂には一般信者の来訪も許可されており、毎年敬虔な
信者の来訪数は40000人以上とされている。


「調停機関としての意味合い」

法王庁には、各国の諍いを円満に解決するための国家間裁判所の
役目も有り、国家内紛争はもとより、各国間の利害から起こる
戦争の調停までも請け負っている。

もっとも、あくまで体面上のことであり、戦争や紛争の調停の際の
確約は当時国の教義のもとに、あらかじめ決められている。
あくまで「神が悲しむ故に矛を収める」といった理由付けであり、
実際の効果の程は無いに等しい。

それでも、文明が黎明期にあるこの時代において、神への信仰は
何よりもかえがたいものがあるために、人心掌握や大義名分の
要素としては申し分無く、法王庁がを疎かにされる事は無い。


「テンプルナイト」

法王庁の警護に当たる神聖騎士団の事であり、レヴィアサンが
その名を冠する通り代々これにあたっている。
兵数は400名に過ぎず兵力としては少数だが、そもそも法王庁に
弓引く存在などはマカラ以外有り得ず、そのマカラも土地も無い
山脈に存在する法王庁を攻める事は有り得ない為(各国より袋叩き
に合うのが目に見えている事もある)事実上形骸にすぎない。


「聖騎士」

法王庁が騎士に賜る最高の名誉職であり、騎士と産まれたからには
誰もが一度は夢見る栄光である。
初代聖騎士はレヴィアサン初代国王「ユリアス=レヴィアサン」であり
以後レヴィアサンより排出される事が多いのだが、8、12代目は
アジ・ダハーカとマカラより出た。
現在はレヴィアサンの「ガヴリエル=ヴォラジオ」がその栄光に
与っている


「ブレイブハート」
聖騎士と並ぶ名誉職であるが、こちらのほうは常設ではなく聖騎士が
すでに授与されているにも関わらず、それに相応しい騎士が現れた際、
特別に授与されるものである。
性質上戦の激しい時期に授与されることが多いため、過去7名全てが
英雄と呼ばれるに相応しい豪のものであり、武断派の騎士としては
むしろ聖騎士よりもこちらを尊ぶ。
御伽噺や詩の題材としても人気が有り、庶民にもこちらの方が
親しまれている。
現在拝命しているものが居り、リンドブルムの「ジークフリード=
リンドブルム」がその人である。


「十二剣聖」

これも騎士の名誉職であり、上記の二つに劣るもののその価値が大きく
下回るということは無い。
十二剣聖の名の通り、大陸より特に剣技に優れた者十二名に授与される。
十二の数は十二子宮に由来しており、それぞれがその名を拝命しては
いるが、通常は各人の剣技からなる異名で呼ばれる事が多い。

また、剣聖同士の死闘は固く禁じられており、これに背いたものは
名誉を剥奪されるばかりか、神より賜った恩を忘れたとして、一生の
信仰すら奪われる。
もっとも、戦においてはこれによらず、たとえ剣聖同士といえども、
むしろ剣の名においてその名誉に相応しい戦いを奨励される。

しかし、あくまで十二「剣聖」で有るために、剣を主としない武人。
槍や戦斧等の長物、棍や手斧、それらに属さない異形の武器を主とする
物には一生縁の無いもので有るために、決して大陸で最も優れた
十二名の武人という事では無い。
また、他の名誉職との兼任も許されておらず、最強の呼び声も高い
リンドブルムのジークフリード、聖騎士ガブリエル等は共にその質が
満たされているにも関わらず、剣聖に名を連ねてはいない。

また、ムシュフシュにいたっては、その実力ならば剣聖と互角、
あるいはそれ以上とされる武人が数名存在するも、宗派の違いから
ハナから選考すらされることは無く、以外に剣聖より上とされる
武人は数多く存在する。
もっとも、それでも大陸より選りすぐられた12名故に、その実力は
並みの武人では到底及ばないものである事も事実である。

選考基準は、各国よりの推挙の後に判定を行い拝命に至る。
この際、自国の武人で無くともその質が満たされイェルムンガルドの
信者であれば何物でも構わず、事実ハヌマーンはベーオ=ウルフの
推挙により剣聖の名を手にする事が出来た。

剣聖職に空きが有り、推挙された人物は単純に「剣の腕」を見られる。
常軌を逸した性で無い限り、多少性格に難があっても厭わず、
このあたりが「騎士」でなく「剣」聖な所以である。

実際の試験は、木剣による百人組み手であり、それを勝ち抜いたものが
複数名いれば、トーナメントではなく、総当りで一人に絞られる。
各人の回復の期間も含めるため、剣聖の拝命の儀式は少なくとも半年。
選考基準に満た者が多ければ、2年近く行われるために、この間は
大陸中がこの話題で持ちきりになる(賭けなども含め)

故に剣聖の拝命式は、もっとも盛大に行われ大陸中が一つになり
歓喜に包まれる、その質からは窺えない平和的な催しとも言える。

以下現在の剣聖の名を記す。


白羊宮
ウロボロス帝国所在
紅蓮の「ロキ=ウトガルザ」


金牛宮
ウロボロス帝国所在
剛剣の「フェンリル=ロビンソン」


双子宮
スカンデ=イナビア所在
双剣の「ハヌママーン=テシウス」


巨蟹宮
ウロボロス帝国所在
白眉の「ダイダロス=ルソン」


獅子宮
レヴィアサン神聖王国所在
朱突の「ウリエル=マタイ」


処女宮
ウロボロス帝国所在
蛇走の「カウィロ=ペディウス」


天秤宮
アジ=ダハーカ王国所在
盲目の「クリシュナ=ヤーラ」


天蠍宮

「まだ考えてないよ」


人馬宮
マカラ王国所在
腰斬の「イゾウ=ヒルファム」


磨羯宮
リンドブルム王国所在
音速の「アラン=ラズウェル」


宝瓶宮
ウロボロス帝国出奔後所在不明
漆黒の「ラミレス=ゾロアスター」


双魚宮
マカラ王国所在
鬼包丁「テンゼン=アッシュ」






 制作メモ
 要 資料その1 資料その2 手ログ 手ログの2  物名由来 

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